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論述講座 第5回 No.9

問1

【問題】

アメリカ大陸の綿花生産の中心であった地域で起こった大規模な紛争(南北戦争)があった。その紛争の原因となった経済的対立について、次の用語を必ず用いて述べなさい(100字程度)

指定語句:奴隷制保護貿易、資本主義

【解答例】

資本主義が浸透し、商工業が発達した北部は保護貿易を主張し、自由な労働力と市場を確保すべく奴隷制に反対した。一方南部はイギリスへの原料輸出と綿花プランテーション経営のため、自由貿易奴隷制を主張、対立して南北戦争に至った。(110字)

 

 

問2

【問題】

グラフの輸出額減少の原因となった北米に端を発する出来事(世界恐慌)は、欧米諸国の政治・外交にどのような影響を与えたか。次の用語を必ず用いて述べなさい。(200字程度)

指定語句:善隣外交、ブロック経済全体主義

 

【短文づくり】

アメリカ>84字

政治:政権が共和党から民主党へ移りフランクリン=ローズヴェルトニューディール政策で景気回復をめざした。(49字)

外交:高圧的な棍棒外交から友好的な善隣外交に変更し、中南米での市場確保に努めた。(36字)

<イギリス・フランス>74字

政治:イギリスとフランスでは、緊縮財政が行われ、イギリスではマクドナルド挙国一致内閣が成立した。(45字)

外交:ブロック経済で、自国と植民地の市場を外国に対して閉ざした。(29字)

<ドイツ・イタリア>55字

政治:国家に権力を集中させる全体主義体制を形成した。(23字)

外交:植民地が乏しいため、領土拡大を図ることで国民の指示をえた。(32字)

合計215字(ちょっと多い)

 

【解答例】

世界恐慌によりアメリカでは政権が民主党へ移り、フランクリン=ローズヴェルトニューディール政策で景気回復をめざされた。また善隣外交で中南米での市場確保に努めた。イギリスとフランスは緊縮財政を行いつつ、ブロック経済で自国と植民地の市場を外国に対して閉ざし、イギリスではマクドナルド挙国一致内閣が成立した。ドイツとイタリアでは国家に権力を集中させる全体主義体制が形成され、植民地が乏しいため領土を拡大することで指示を得た。(209字)